大手企業に勤める独身OLの高野唯は職場の上司の中山しおりと肉体関係を持った。初めて経験するレズビアンの世界に戸惑う唯ではあったが、しおりの優しさにも惹かれ次第に女同士の快楽に溺れていく。
しおりの愛に包まれ身も心も許すようになり二人の関係は更に深いものへとなっていく。
しかし、しおりには逃れられぬ淫らな定めがあった……。
「ねぇ、唯ちゃん。 テーブルの上片付けてくれる?」
「うん、わかった。中山さん。今日は何を作ってくれたの?」
「やだ…… 中山さんだなんて…… 姉さんでいいんだからね。二人の時は私を姉だと思ってたくさん甘えていいんだからね?」
「あ、そっか…… ごめんなさい。つい、いつもの癖で……」
高野唯と中山しおりが関係を持ったのは半年ほど前のことだった。あるプロジェクトの企画を任された唯は毎日のように深夜まで残業をして企画書を作成していた。多忙を極める唯を見兼ねたしおりは仕事を手伝い共に残業をするようになった。そんな残業が一週間ほど続いたある週末、しおりは唯に自宅に泊まるよう勧めた。終電の時刻が過ぎたこともあり誘われるまま二人でタクシーに乗り込みしおりの自宅へと向かった。
「先にシャワーを浴びてきてね。」
「はい。わかりました。 でも、凄く素敵なお部屋に住んでいるんですね。凄いなぁ…… 私の部屋とはまるで違うんですもの。」
「なに言ってるの…… そんなに部屋をジロジロと見られたら恥かしいでしょ? さ、いってらっしゃいね。」
しおりは笑みを溢し唯にバスタオルと着替えを渡すとスーツを脱ぎ、下着も脱ぐとワンピースの部屋着に着替えた。目の前で裸になるその姿を見て唯はドキリとし見詰めるが、恥らうように視線を逸らしバスルームへと向かった。
「お先でした。なんかすみません…… 図々しくあがりこんでしまって。」
「気にしなくていいんだからね? ちょっとゆっくりしててね。私もシャワー浴びてきちゃうから。」
濡れた髪をバスタオルで拭きつつ申し訳なさそうに告げると、しおりは笑顔を浮かべ入れ替わるようにバスルームへと向かっていった。
普段からしおりとは近い距離に居る唯であったが、借りた部屋着から零れる甘い香りに改めてしおりの存在を感じていた。
「お待たせ。そうだ、明日は休みだしちょっとお酒でも飲もうか。」
「いいんですか? 疲れているからもう休みたいんじゃありませんか?」
「いいの、いいの。 どうせいつも一人で寝る前はお酒を飲んでいるんだし。折角の週末なんだからちょっと愉しみましょうよ。 それに、独りで飲むより二人で飲んだ方が楽しいわ……」
「それなら折角ですしいただきますね。 と言っても私お酒は弱くて……」
「そうなんだ。 じゃ、軽いお酒にしましょうね。」
そう言うとしおりは冷蔵庫から缶を二本取り出し、グラスをテーブルに置いた。
「これなら大丈夫でしょ? さ、どうぞ。」
ライトカクテルをグラスに注ぎ唯に勧めるとしおりは缶ビールをグラスに注いだ。
「乾杯……」
しおりがグラスを差し出すとそれに促されるよう唯はグラスを取りグラスを傾けた。
「中山さんは結婚をされないのですか?」
少し酒が進むと唯はいつも気にしていた事をしおりに尋ねた。
「急にどうしたのよ……」
「だって、綺麗だし優しいし…… 中山さんならいくらでも相手が見つかるかな、って……」
「そうね、結婚……考えた時期もあったわね。 でも……」
「でも……?」
笑いながら唯の問いかけに答えていたが、グラスをテーブルに置くとその笑みも消えそれ以上の事は口にすることはなかった。
「あっ…… ごめんなさい。」
いけないことを聞いてしまったかもしれない。もしかしたら過去に何か耐え難い経験をしているのかもしれない。そんなことを感じた唯は慌てるようにして謝っていた。
「もう、寝よっか……」
「はい……」
気まずい雰囲気にしてしまったことを気にした唯はグラスを置いた。
「お客様用の布団とか無いから私と一緒でもいい?」
「はい……」
頷くと立ち上がり二人は奥の寝室へと向かった。そこにはセミダブルのベッドが中央に置かれていた。ひとつ唯が気になったことと言えば、枕が2つ並べて置いてある事くらいであとは何も無く殺風景な部屋だった。
「遠慮しないでいいんだからね。」
「はい。お邪魔します……」
しおりが先にベッドに潜り込む様に入ると疲れも手伝ってか唯もまたしおりの隣へと潜り込んで行った。
灯りの消されたその部屋で暫く無言の時間が続いた。唯は目を閉じ眠ろうとしていたその時しおりが口を開いた。
「ねぇ…… キス、してもいい……?」
「えっ……」
思わぬことに目を開きしおりの方へと顔を向けた。するとしおりが唯を静かに見詰めているのが暗闇の中ぼんやりと見えた。
「ずっとね、唯ちゃんのような子を妹に欲しかったの……」
「そ、そんなこと言われても……」
「……だめ……?」
「だめですよ…… だって、中山さんは会社の上司だし、そ、それに私たちは女の子同士だ……し…… んんっっ!」
しおりは身を乗り出すと言葉を遮るように唯の唇を静かに塞いだ。思わぬことに驚き目を見開いて首を横に振り手で押し退けようとするが柔らかいしおりの唇を感じるとどうしても押し退けるほどの力が入らなかった。
しおりは唇を重ねたまま舌を出し唯の唇を舐め始める。
「んんんっ……」
経験したことのない緊張に唯は体を硬くし拒み続けるが、やがてしおりの舌を受け入れるかのように唇を開いた。
「唯ちゃん……」
唯の髪を撫でると再び唇を重ねた。そしてゆっくりと舌を唯の口の中に忍ばせていった。
「あっ…… う、うっ…… だ、だめ…… ああっ……」
舌が入ってくると思わず顔を背け拒んだ。
十九歳の時大学の先輩に処女を捧げて以来、唯は三人の男と経験をしてきたが、これまでに女と経験をしたことは一度も無い。はじめて経験する女の唇の柔らかさに戸惑いもするが、女同士が肉体関係になるなどやってはいけない行為である。ましてやそれが会社の上司であるしおりと肉体関係になるなど唯にとっては絶対にあってはならぬことであった。
背徳行為を受け入れてはいけないと唯はしおりに唇を奪われながらも拒み続けた。だが、その後ろめたい気持ちが何故か唯を熱くしていく。
しおりは覆いかぶさるようにしながら唇を奪い、舌を絡め続ける。ピチャピチャと卑猥な音を立てながら唯の唇を舐め、そして舌を唾液と共に口の中へと押し込んでいくと唯は溜まらず呻き声をあげた。
「んんっ……!」
体の自由が利かない。体が熱い。蕩けてしまいそうだと唇を奪われながら心の中でそう呟いた。そして気がつくと唯はしおりの手をしっかりと握り締めていた。
「唯ちゃん? ねぇ、唯ちゃん?」
「あっ……!」
「どうしたの? ぼぉっとしちゃって」
「う、ううん…… な、何でもないの。」
「……あっ、もしかしてHなこと考えてたんでしょ。」
「ち、違いますよ…… もぉ、お姉さんの意地悪。」
膨れ面をして拗ねる唯はまるで子供のようであり、そんな姿を楽しげに眺めていたが、次の瞬間その笑みが消えると表情は哀しげなものへと変わって行った。
「どうしたの?」
「ううん…・・・ 何でもない。 さ、食べてね。 今日は唯ちゃんの大好物ばかり作ったんだから。」
今まで見たことのない表情を気にした唯はしおりに尋ねるがしおりは小さく笑みを浮かべるだけでそれに答えることは無かった。
そして、テーブルには一人分しか用意されておらず不思議に思った唯は再びしおりへと尋ねた。
「ねぇ、お姉さんは一緒に食べないの?」
「うん……? え、ええ…… 私は後で頂くから先に食べなさいね。」
「うん…… じゃ、いただきまぁす。」
しおりの体調が悪いのかと少し心配にもなったが、しおりの言葉に促されるように用意された食事を口へと運んで行った。
「美味しい?」
「うん! すごぉく美味しい!!」
正面に座りにこやかに答える唯をただ静かに見詰めるしおりの表情は硬かった。
来客を知らせるチャイムが鳴ると、しおりは立ち上がった。
「こんな時間にお客さん?」
「え、ええ……」
それだけを答えるとしおりは玄関へと向かう。
玄関先で何かを話しているようでもあったが、宅配業者か何かだろうと深く考えず食事をとり続けているとしおりが部屋に戻ってきた。
「荷物でも届いたの?」
問いかけ振り返ると、しおりの隣に見知らぬ男が立っていた。
続く…かもしれない
※画像はイメージです。本文との関係はありません。
※本文はフィクションとなります。
※加筆訂正を行なう場合があります。
※画像:
Title:
スカイエンジェル Vol.164 Actress:
藤北彩香 春本優菜 advertisement:
鬼畜輪姦、女教師など、レイプ・輪姦・SMもので王道をひた走るアタッカーズ!